ごあいさつ
院長 中田恵です。
当院は2024年5月に開業20年目がスタートします。これまで多くの女性の方にお越しいただき、本当にありがたく思っています。
子宮がんや乳がんなどの一般健診でお越しいただく人や妊娠の検診や不妊症の相談でお越しいただくほとんど健康な方から、本当につらくて困っている方まで、それこそ幅広い女性の方々と接し、女性の健康管理について日々勉強させていただいている毎日です。
市町村の行う子宮頸がん検診、乳癌マンモグラフィ検診の無料チケット配布は、H26年からは、子宮頸がん検診はその年の4月1日現在で満20歳の女性のみ、乳がんマンモグラフィは40歳のみとなりました。 無料が外れても、ご自身の健康のためには2年ごとの助成券をうまく利用して、ぜひ健診は継続していただきたいと思っています。
例年10月ごろから翌年3月までは検診はやや混雑しますが、特に乳がん検診は(予約枠は広げたのですが)年度後半は1ヶ月半以上先までご予約がほぼいっぱいの状態が続いています。この点も申し訳なく思っていますが、受診されたい方はできれば駆け込みでなく、余裕を持って早めにご予約いただくことをお勧めします。乳がん検診は月曜午後(4時~6時半)、火曜午後(2~6時半)、木曜午前(9時~11時半)で検診の予約を承っています. なおマンモフラフィ以外に乳房エコー検査をご希望の方は、月曜日午後4時~6時半に行っています。毎月1回(暫定)第2火曜日の4時~6時半も行っていますのでご予約の時にどちらの検査を希望かまたは両方希望かをおっしゃってください。
子宮頸がんワクチンについては接種後に起こる重篤な障害と接種との因果関係の解明のためしばらく積極的な接種推奨がされていませんでしたが、この副反応の実際の頻度は極めてまれで今のところワクチンの成分でなく、注射する行為で誘発された症状かもしれないとの見解から2022年度【令和4年】より再び厚生労働省も積極的に推奨するようになりなりました。もちろん接種後の副反応についても因果関係が認められれば、十分な補償が受けられます。これに伴い現役の小学校6年生から高校1年生までの女子だけでなく、接種勧奨されなった時代の女子(平成9年度から17年度生まれ)にも3年間の期間限定で公費負担で接種が受けられることになり、接種券が各市町村から送付されています。
さらに今までの2価(サーバリクス)、4価(ガーダシル)だけでなく9価(シルガード)のワクチンも約1年前から販売され、2023年度より公費負担の対象となったことは産婦人科医にとってとても喜ばしいニュースです。なるべく多くの必要な女性にワクチンが普及し、いつの日か子宮頸がんが完全撲滅されることを願う次第です。
この3年新型コロナで皆さんの生活も振り回され、いまだ完全終息の見通しは立ちませんが、だんだんWithコロナの考え方も浸透してきたようです。現代社会での人間とウイルスとの戦い又は共存ははこれからも続いていくでしょうから、ワクチンを含めて何とかこの戦いに勝ち残れるように、健康が保証されるようになることを切に祈っています。
毎年同じことの繰り返しになり恐縮ですが、旧年中の数々の非礼をお詫びすると同時に、スタッフ一同気を引き締め、これからもなるべく皆様の立場に立った目線から、皆様の健康管理に少しでもお役に立てる診療を心がけますので、どうかよろしくお付き合いのほどお願いいたします。
令和6年初頭
なかた・みずのやレディースクリニック 院長 中田 恵
以下に皆様に参考にしていただける当院からのメッセージを書き記します。どうかご一読ください。
「・・・・・当クリニックは原則予約制にしているために、急に来られた方を大変お待たせしたり、早めに受診したいと思ってお電話いただいても、だいぶ先の予約になってしまったりなどのご迷惑を多々おかけしています。この場を借りてお詫び申し上げます。ただ、『不整出血』や『乳房の痛み』が気になり受診のご予約を取られてから、予約日まで5-10日待っている間に生理が来たりして出血や痛みが自然と治まったりする場合も多く、しばらく経ってから来ていただくと、そういう自然経過をお伺いすることで、どういう性質の症状であったかを推察する手がかりになることもあります。
『ご妊娠』の診察の方も市販の尿検査薬で妊娠反応が出てすぐに来院されるより、気になる異常がなければ1週間ぐらい待って来て頂いた方が、妊娠の経過が順調かどうかお知らせできる情報が多くなります。勿論、『おさまらないひどい痛みやかゆみ』『突然の頻尿、排尿痛』『大量の出血、または多くて止まらない出血』など緊急性のある症状もありますので、そういう症状は必ずご予約電話のときにおっしゃっていただければ、少しでも早い時期に診せて頂けるように手配します。
乳房の症状も、『気になるしこり』を触れるときは、当院が初診となられる方などは特に、どうか女医にこだわらずに、お近くの外科、乳腺外科にかかってください。当院で経過を見せていただいていた方については、なるべく早めの予約をとらせていただくようにしますので、どうか受付で必ずご症状をお伝えください。予約が取れて、実際にご来院いただくまでは、どうか心穏やかにお過ごしください。お忙しい皆様にご来院後少しでもお待たせすることなく、しかも必要十分な時間をとって診せて頂けるように(初診の方も)予約制としていますので、どうかご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
乳がん検診は当院ではエコー検診、マンモグラフィ検診の両方を女性医師と女性技師で行っています。残念ながらご存知のように日本人女性の乳癌はまだまだ増加しています。乳癌の予防については特に目新しく、効果的な手段はないので、今は自分自身の命を守るためには“早期発見”しかありません。その意味で定期検診と自己触診は大切です。当院でも、最初の検診時に必ず自己触診のやり方の指導をさせていただいています。エコー検査(所要時間約20分)とマンモグラフィ検査(所要時間約15分)の違いはこの場で詳しく説明すると長くなってしまいますが、簡単に言うとどちらの検査でも見つかる癌と、片方の検査だけでは見つからない癌があります。乳房の形や年令、乳房の中の乳腺の量は人によってとても差があるし、乳癌にも色々な種類のものがあるので一概には言えませんが、20-40代の若い方は乳腺の多い方が多く、エコー検査のほうがやや異常を見つけやすく、50-80代の方は逆にマンモグラフィのほうがやや有利です。40代から60代の方は一番乳がんの心配な年代ですので、はじめて受けられる方は特に両方受けていただけたほうが安心です。(市で発行する受診券はマンモグラフィだけで、異常が見つかってからエコー検査という順番になりますのでご注意ください) まったく自覚症状がない時にどこかに異常があるかどうかを見つけるスクリーニングの場合は、乳房全体がいっぺんに写真に納まるマンモグラフィのほうがわかりやすいかもしれませんが、気になる場所があってそこが異常かどうかを確認する場合にはエコー検査でその部位を見るのが賢明です。この点を参考に今回はどちらの検査を受けたいかをご判断いただき、予約時におっしゃっていただけると助かります。でも、もしご自身でわからなければ気軽にお尋ねください。痛くなくても『左右差のあるしこり』をはっきり触る場合は必ず予約時にそのことをおっっしゃってください。なるべく早く診察させていただきます。」
院長プロフィール
大阪府豊中市生まれ、大阪府立豊中高校卒業
京都府立医科大学卒業、医師免許取得、産婦人科入局
医学博士学位取得(1988)
明石市民病院、国立奈良病院、松下記念病院、京都山元病院などで勤務。
途中でスェーデン留学2回(計約2年半)
明石市民病院産婦人科」医長、副部長(1994~1998)
社会保険神戸中央病院産婦人科部長(1988~2005)
なかた・みずのやレデイースクリニックに勤務(2005.5月~)同8月より開設者となる。
日本産科婦人科学会認定医、母体保護法指定医
マンモグラフィー検診精度管理中央委員会認定読影資格取得
施設画像評価認定
日本産婦人科乳腺医学会 乳房疾患認定医
日本産科婦人科学会、日本産科婦人科医会、日本乳癌検診学会 、
日本乳腺甲状腺超音波医学会、日本産婦人科乳腺医学会
旅行、食べ歩き…どちらも多忙であまり実現せず読書(特に海外推理小説)